キャンピングカー&トラベルトレーラー専門店のトイファクトリー フィアットプロフェッショナル正規販売ディーラー

2024/02/20

【日本経済新聞|人間発見】に藤井社長のインタビュー記事が連載掲載

日本経済新聞夕刊コラム「人間発見」にて
トイファクトリー代表、藤井昭文のインタビュー記事が
2月19日~22日 4回の連載で掲載されます

是非みなさま夕刊誌面をご覧ください!
2月19日掲載記事
岐阜県可児市のトイファクトリーはキャンピングカー製造販売で近年、急成長を遂げている。1995年、藤井昭文さんが1人で立ち上げた会社は年間生産台数が800台に迫り、国内有数の規模を誇る。約30年前、1人で「第1号車」を開発した時から変わらぬ車造りの哲学があります。「見えない部分へのこだわり」です。今でこそデザイン性でも先頭を走っている自負もありますが、車内の快適さではどこにも負けない、との信念でやってきました。
バブル経済の名残もあり、創業当時はシャンデリアや色鮮やかな内装材といった車の派手さばかりを競い合う時代でした。しかし、第1号車の室内は地味なベージュ一色。その代わり、気づきにくくて、断熱性を徹底的に追究しました。
原点は幼少期の思い出です。内装業を営んでいた父は朝から深夜まで働く毎日を送っていました。しかし、たまの休みには必ず手づくりのキャンピングカーで若狭湾や遠くは北海道、九州まで連れて行ってくれました。
何十回とした旅は、常に家族で車中泊です。エンジンを切った車の暑さ寒さのつらさは身に染みていました。まずは寝泊まりに困らない車を。この一点に創業時は集中しました。
窓や天井など車内各部に多種多様な断熱技術を駆使し、2009年には宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケットに使われる特殊な断熱セラミック塗装を採用しました。テレビ番組で存在を知り、手掛ける塗料会社にすぐに直談判に行きました。
車に用いる例などなく、驚かれました。もちろんコストもかかります。「見えない部分にそんなにカネかけてどうする」と見られたこともありますが、得られる快適さに比べれば安いものです。「断熱のトイ」との揺るがぬ評価を確立できたことで今の会社の成長があると思っています。
創業して建てた「第1工場」は物置小屋だった。岐阜県八百津町で「イナバ物置」を組み立て、本社を兼ねた工場を造りました。ただ、数百万円の車を売るのに知名度はゼロです。訪れたお客さんに「いい車だね。ところで会社はどこ?」と聞かれ、答えに窮したことも。当初は全く売れませんでした。
「最後の賭け」とばかりに、東京の日本最大のキャンピングカーショーに1台を出展しました。手作りの看板を置いただけのブースは、10台も車を並べる大手とは比べようもありません。来場者はほぼ素通りです。しかし、腕組みしながら1人の男性がまじまじと車を観察し始めました。
「質実剛健で、日本のマーケットを引っ張っていく車だ」とこぼした男性は、アウトドア雑誌のライターでした。断熱や就寝スペース、収納まで「使い手目線に徹している」と興味を引いていただきました。このライターとの出会いから道が開けた。
若気の至りですが、独りぼっちの出展でも、自信しか湧きませんでした。キャンピングカーや車の旅が心底好きな人が造った車があまりないと感じたからです。これはスタイルが違うぞと。資金や技術力で仕様には限界があっても、車内空間の一つ一つについて狙いを余すところなく説明できる自負がありました。
ライターさんが雑誌に取り上げてくれ、初めて東京で車が売れました。創業当初は「格好いい車」とはほとんど言われませんでしたが、乗り心地が違うと口コミでお客さんが増えていきました。創業から10年ほどでトヨタ自動車の「ハイエース」をベースにしたキャンピングカーでは販売台数が全国一になりました。
>2月20日誌面につづく・・

トイファクトリー社長 藤井昭文
<略歴>1971年岐阜県出身。89年可児工業高校を卒業。専門学校中退後、アパレル商社勤務などを経て95年、トイファクトリーを創業し社長に。キャンピングカーの業界団体「日本RV協会」理事も務める。52歳。

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