2019/03/12カテゴリ:開発 スタッフ
前回に引き続き『BADENカリモクVar.』誕生秘話その2をお送りいたします。
プロジェクトがスタートしてから4ヶ月が過ぎた、‘18年2月21日。
いつもの2社定例会議にてトイファクトリー担当者から
『バーデンをテーマにして、内装のデザイン提案をしていただけないでしょうか?』
とカリモクのデザイナーに依頼をした。
それから数日後
カリモク技術の担当者から1通のメールがトイファクトリーに届く
添付資料には厳重にパスワードが設定されていた、複数のデザイン案だった。
これらがそのデザイン案の一部である。
トイファクトリーの役員をはじめとした関係者たちはこのデザイン画を基にどの様なものが出来るのか大きく期待した。そしてこの複数のデザイン案を見て、『量産を実現させたい』との想いがさらに増した。
これらのデザイン案をもとに、2社間の打合せ回数は増え、開発にスピードを増していった。
最初に突き付けられた課題は、『無垢を活かしたデザイン』と『量産の製造要件』の背反であった。
両社のデザイナーや技術者が議論を交わしていた
『もっとこうしたい』というデザイナーの要望
『そのデザインでは構造が成り立たたない』という技術者
各担当者が納得のいくデザインと構造に関して2社間の議論は続いた。
多くの協議をかさね、ようやくデザインは決定した。
そして、デビューを2019年の幕張メッセでのショーをターゲットとした。
時は流れ、‘18年4月。
桜のシーズンも終わり掛けたころ、カリモク技術担当から
1つの日程表がプロジェクト内に展開された。
家具試作、評価、初号車製作までの日程表であった。
発表までの準備期間は10ヶ月を切っていた。
デザイン案が決定し、カリモクの技術者は家具の試作を試みた。
カリモクにとって、キャンピングカーの家具づくりは初めての試みであった。
試作に取り掛かったのは、『カウンター』『アッパーBOX』『テーブル』の3つの部位であった。
6月末日、ようやく1次試作品がトイファクトリー本社に持ち込まれた。
その質感にトイファクトリー代表の藤井と技術・営業の管理職たちは、その上質な仕上がりにみな納得し次へのステップを試みた。そして幕張メッセ発表まで、残り7か月を切っていた。
この後『2次試作』、『家具単品評価』、『初号車作成』『役員出品可否判断』とプロジェクトは続く。以降立ちはだかる困難とプロジェクト成功への道のりは、次回第3弾をご期待下さい。
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