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2018/01/29カテゴリ:本社スタッフ

リチウムイオンバッテリーの搭載はトイファクトリーでも出来ますか?

お客様からリチウムイオンバッテリーに関しての質問です。
「リチウムイオンバッテリーの搭載はトイファクトリーでも出来ますか?」
弊社からの回答はズバリ「NO」です。
リチウムイオンバッテリー「二次電池」は短時間で充電が完了し、大容量の使用が出来るメリットはとても大きいのですが、その他のリスクが大きすぎるからです。
弊社のリチウムイオンバッテリーとの関りはオーストラリア横断レース    
「World Solar Challenge 2011」に 「TEAM OKINAWA」 のクルーとして参戦した時からです。
 
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代表の藤井と東北店千葉はドライバーとしてサポートスタッフとしてソーラーカーのコックピットから指揮車両であるBADENに乗る専門家チーム員とリチウムバッテリーの残量を細かくコントロールしながら横断した経験があります。
詳しくはこちらを https://www.toy-factory.jp/feature/2011/10/2011neighbors.php
我々が経験して感じた事はズバリ、
 
「リチウムイオンバッテリーを舐めてはいけない」
 
と言う事です。リチウムイオンバッテリー「二次電池」の取り扱いを間違えると重大な事故を引き起こします。過去、このソーラーレースでもリチウムイオンバッテリー「二次電池」が爆発し参加する大学生が大怪我をした事故も起きています。何より弊社スタッフもレース準備中にはリチウム電池の恐ろしさを専門家からレクチャーを受けトレーニングした後にレースに挑んだ経験もありますが。扱いを間違えれば恐ろしいものです。それをちょい乗せで素人がDIYで取り付けるなんてことは、恐ろしくて考えられる事ではありません。
実際にキャンピングカーの車内でラジコン用小型リチウムイオンバッテリーが爆発して車内が丸焦げになった事例もあります。手のひらサイズの数ボルトの小型リチウムイオンバッテリーでさえ車両一台を燃やす力があります。
トイファクトリーはキャンピングカーへのリチウムイオンバッテリーの搭載は2011年2月発表のセブンシーズ  コンセプトカーにて発表しています。これは何処のビルダーよりも早く行っています。
http://campingcar.shumilog.com/2012/03/13/%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%80%80%E8%97%A4%E4%BA%95%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC/
7年前には既にリチウムイオン搭載のコンセプトモデルがあったにも関わらず
何故、今、搭載しないのでしょうか?
リチウムイオンバッテリー「二次電池」を搭載するには自動車メーカーでさえ、それを使うにあたり、「車を10年、何10万キロと乗る中で信頼性や安全性を担保するためには、数多くの安全装置を2重にも、3重にもかけなければならない」と語っています、「安全、安全、安全」を重視して作り込んでいると強調しています。
自動車メーカーがリチウムイオンバッテリーを搭載できるのは安全を担保した上、多額の研究費を費やし開発された車両だからです。すなわち、DIY感覚でちょい乗せ搭載されている車両ではないという事です。
リチウムイオンバッテリーのシステムは完璧であったとしても、それらを取り巻く環境「搭載箇所、衝突安全性、熱環境」が完璧であるかと言う事が最も重要であると言う事です。事故を起こしても、トラブルがあっても、人員が守られる構造であり、それらが実証されているという事です。
大手自動車メーカー、大手電機メーカーでさえこの様な状況の中、我々の立場で何ができるのでしょうか?
 更に現在販売中のリチウムイオンバッテリー「二次電池」を選択するにあたり、我々も納得出来ない説明や状況も沢山あります。
それは、リチウムイオンバッテリー「二次電池」を販売する側の曖昧な説明や責任転換の問題です。
現在、リチウムイオンバッテリーの利点ばかりの紛らわしい広告を見かけます。
例えば、「くぎを貫通させても爆発しない」など、しかしそれは電池自体の話であり、もしも衝突、横転などの大事故を起こした場合その衝撃により、リチウムイオンバッテリ「二次電池」に組み込まれている保護機構が壊れ、異常な電流、電圧でリチウムイオンバッテリー「二次電池」が充電される可能性もあり、発熱、破裂、発火の原因にもなる、しかしこの事はほとんど明記されていない。
それにも関わらず、「過充電、過放電にお気を付けください」の注意が続く、
ここで言う問題はそれらのコントロールシステム含んだリチウムイオン電池システムを販売しているはずなのだが、バッテリーの安心ばかりが強調され、使用方法、使用環境、充電量に関してはまるで別の話の様に取り扱われている点だ。利点は大きく、注意点は小さく。もしくはリチウムイオンバッテリー「二次電池」はとても危険な物である事を理解してくださいと明記されている。すなわち、それを扱い、管理するのは購入者の自己責任と言う事だ。
一般社団法人 電池電池工業会のHPにはリチウムイオンバッテリー「2次電池」の安全で正しい使い方のトップにもこう表記されている。
「 電池を高温になる場所に放置しない」 http://www.baj.or.jp/safety/safety16.html
それでも、自分のキャンピングカーはリチウムイオンバッテリー「二次電池」積んでるけど大丈夫だと仰る方もいらっしゃるかもしれないが、その車両は搭載後、いったい何年経過しているのだろうか。もしその車両が大事故を起こした場合、何が正常で、何が異常かご自身で判断できるのだろうか?
実際、搭載を検討される大多数の方が素人同然で充分にその特性を理解してないことも事実。
そして、大切な家族が乗るキャンピングカーがもしもの事故起こしたら、とんでもない事故に繋がる事も実事。
それはトイファクトリーのお客様だけでなくキャンピングカー乗りの全ての皆さんに起きてはならない事。
たくさんのキャンピングカーが増えた今だからこそ、今一度しっかり、真剣に考えなくてはならない事もあります。
上記の事を理由を基に弊社は「NO リチウム」と言う立ち場であり、
今時点の環境技術の中ではトイファクトリーでは対応できません。
今回のブログは決して大袈裟に書いたつもりはありません。
皆さまがこのブログをどう捉えるかは自由です、しかしくどい様ですが、実用の段階で無い事は事実です。弊社トイファクトリーがキャンピングカーにリチウムイオンバッテリー「二次電池」を搭載するタイミングは、自動車メーカーがその車両に対してリチウムイオンバッテリー「二次電池」の正式採用を行い、それに対して正式な回路が取り組めた時であることだと考えています。
もちろん、現在も積極的にリチウムイオンバッテリー「二次電池」搭載を展開する自動車メーカーさんには実用化に向け頑張って頂きたいと思っています。そして応援しております!!2018年自動車メーカーさんの動向が気になります。

mainj.jpgのサムネール画像

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