キャンピングカー&トラベルトレーラー専門店のトイファクトリー

2014/03/11 カテゴリ:湘南スタッフ 千葉

あの日から3年

3年前の今日、私はトイファクトリー本社工場勤務で納車待ちのGTに地デジTVの取付作業を行っていました。
工場で流れるラジオから流れた緊急地震速報。
「千葉君!!実家大丈夫か!?」
スタッフも一緒に心配してくれる中、なかなか連絡が取れない母親からの電話。
一言、「ごめん。もう家ダメだ・・・」
携帯電話の向こうで狼狽する母親。
父親は?弟は?今までに味わったことがない不安に襲われたのを覚えています。
取付を終えたばかりのテレビの電源を入れると、目を疑うような沿岸部の光景が。
石巻のおじさんおばさんは?名取の従兄弟は?
放心状態の私に岐阜本社・工場スタッフが声を合わせて
「親御さんのとこに行ってあげなさい!!」
当時私が乗っていたスーパーGLのZEROVANにスタッフ皆が思いつく救援物資を積めるだけ積んで、スタットレスタイヤまで準備していただきました。
「仕事のことは俺たちに任せろ!!とにかく家族のとこに行ってあげなさい!!」
皆に背中を押され、私は次の日には実家へたどり着くことができました。
家族全員の安否が確認出来、ホッとしたのも束の間、
倒壊した実家を目の前にし、ただただ放心するしかありませんでした。
あの日ほど自分の無力さを痛感させられた事はありません。
到着して1日は放心状態と寝ずに運転していたせいかボーっとしていたような気がします。
日中は家畜の世話、消防団の手伝い、親戚友人の安否確認とあちこち走り回り、夜は避難所という生活を2週間ほど過ごしました。
意外だった事が、2つありました。
自宅は無事だった方が避難所に列を作っていたことでした。
食料品の配給かと思いきや、どうやら違います。
行列の先を見ると、時間を決めて携帯電話の充電をしています。
連絡がつかない家族から、いつ連絡がとれるのかわからない状況で携帯電話だけは電源を入れておきたい。誰もが考えていたのではないでしょうか。
避難所にはまだまだスペースがあるのに、校庭等に乗用車を停めて車中泊する方がたくさんいました。
「なんだか落ち着かなくて」
「この子夜泣きがひどいので」
「うちはワンちゃんがいるから」
いろいろな理由で避難所に入れない方がたくさんいました。
私が思うことは一つでした。
キャンピングカーが有れば・・・
そう思わずにはいられませんでした。
普段は家族との思い出を残す相棒が、何かあった時には家族を守る心強いのシェルターになる。あれから3年経った今でも本気で思っています。
あの状況下で夜に照明が使えて、携帯電話を充電し、家族が安眠できる。これほど安心できるものはありません。

2週間ほどの宮城滞在後、岐阜に戻ってからもその思いは変わりませんでした。
この時から有事の際キャンピングカーに何が出来るか、日々考えるようになりました。
その答えが、
“つなげるチカラ ?もしもの時、キャンピングカーに出来る事?”
という冊子の作成と防災士の資格取得です。


こちらの冊子は岩手・宮城・福島の被災されたトイファクトリーオーナー様と私自身の体験、防災士の資格取得の際学んだことをふまえ、キャンピングカーに何が出来るのか?という所に観点をおき、製作いたしました。

例えば、防災セットに本当に必要なものは。
真っ暗な夜、個人個人の行動には家族の人数分だけのライトガ必要でした、怖がる子供たちを落ち着かせるためにはキャンディー等のお菓子など、、、がれきの埃ですごい環境では1日で何度もマスクの交換が必要です。その為100枚単位の簡易マスクが必要です。

もちろんこの冊子に記載してあることを守れば100%安全ということはありません。
災害発生時は予測できないことの連続です。
だからこそ「日々の防災意識・減災意識」が大事になってきます。

この冊子を読んでいただき、少しでも皆様の「意識」が変われば、私のとってこれほど嬉しいことはありません。


車両製作の現場を経て営業スタッフに転身した今もその考えは変わりません。
思い出を作る最高の相棒。
家族を守るシェルター。
トイファクトリーは、この2つを融合させたキャンピングカーを作り続けます。

トイファクトリー横浜 店長千葉










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